忘れられない和菓子があります
忘れられない和菓子があります。「爾比久良(にいくら)」です。
作家の青島幸男さんがテレビ番組で大泉学園駅周辺を紹介していて、その中で紹介したお菓子です。
作る数が限られていて、すぐに売り切れると紹介されていました。
番組では遠くから買いに来る人もインタビューに答えていました。
食べたいと思いましたが、今のようにネット販売もなく、地方に住んでいる私にとっては、テレビの向こうから眺めるだけしかできませんでした。
さて、そのお菓子ですが、昭和天皇に献上されたというもので、一粒栗を餡でつつみ、さらにきめの細かい黄味餡で包まれています。黄味餡は四角い型で固められた状態です。
数年後、縁あって「爾比久良」をいただきました。
食べてみたいという記憶がずっとあったので、お菓子を見た瞬間に、青島幸男さんのテレビで紹介されていたものだとわかりました。
食べてみて、本当においしかったです。
上品な甘みでこれまでに食べたことがないような和菓子でした。
今では通信販売で購入が可能なのだそうです。
入手することが容易にできないことが一層おいしさにつながっていたと思います。